皆さんは最近、
よく眠れていますか?
睡眠は、身体の元気を作る源ですが、
お仕事や趣味、息抜きに夢中になって
ついつい不足しがちですよね💦💦
でも、不足した時のリスクって
「なんとなく不調になるんだろうな~」
程度で、あまり知られていません。
今回は、そんな睡眠不足が及ぼす身体への影響をご説明します。
東洋医学の世界では、
睡眠は、「髄海の滋養(ずいかいのじよう)」
という大事な役割があります。
これは古い言葉で、
髄海は脳、滋養は栄養補給を表すので、
つまり、「睡眠不足は、脳の栄養補給が不足する」
ということが言えます。
脳の栄養補給が不足すると、
単純に脳の機能が低下しますので、
・頭がぼーっとする
・ふらつく
・頭痛
・思考力・判断能力の低下
などが起こりやすくなります。
皆さんは、
睡眠不足でイライラを感じたことはありますか?
これには、東洋医学の世界では理由があります。
基本的な睡眠のある夜は、
「陰陽」で表すと「陰」に当たることは、
なんとなく皆さんもお分かりいただけると思います。
日中が陽です。
また、温かいものは陰陽で言うところの陽で、
冷たいものは陰に当たることも
なんとなくわかると思います。
そして、これとは別に
化学の世界で
暖かい空気は、冷たいものに対して上に行きます。
ここまでわかれば、あとは簡単です♪
睡眠が不足すると、
睡眠は陰なので、
体の中の陰が不足します。
陰には、体内の熱を冷まして、
ほどよい均衡を保つ機能があるので、
熱が冷ましきれずに
熱っぽくなります。
熱は、上にあがるので、
頭や顔周り、首周りに熱がこもることになります。
頭や首肩回り、顔に熱がこもると、
頭であれば、イライラや頭頂部の抜け毛、のぼせ感、
首肩であれば、コリや痛み、
顔であれば、にきびやできもの、目が血走る、肌荒れ、目の疲れ、
など、さまざまな症状が出ます。
熱は、単に炎症症状から、
熱による皮膚や毛穴を焼くなど
さまざまな影響が出やすいです。
これを抑えるためには、冷やすことなどよりも、
圧倒的に「寝る」が一番!
もし何らかの理由で寝にくいのであれば、
それらを排除し、
しっかり寝ることが必要です。
「自律神経」
これは皆さんも聞いたことはあるかと思いますが、
いったい何者か、ご存知ですか?
自律神経とは、
交感神経と副交感神経の2つを指します。
わかりやすく言うと、
交感神経は、身体のスイッチが入っている興奮状態に促す神経を指し、
副交感神経は、身体のスイッチがオフの状態で、リラックス状態に促す神経を指します。
これらのスイッチが滑らかに入れ替わることで
身体の状態をコントロールしています。
睡眠が不足すると、
リラックス時間が減るので、
常に交感神経が働きやすくなります。
身体はリラックスできない興奮状態なので、
全身の筋肉はわずかに力が入り、全身が凝りやすく、
リラックス時に動く胃腸がなかなか動きにくい状態になります。
そして、睡眠が不足が常習化すると、
交感神経が常に働くので、
リラックスモード(副交感神経優位)になりにくく、
寝入りが悪く、睡眠の質も浅い、
途中で起きやすい、疲れが抜けない、
などの症状が増えてきます。
「睡眠不足と言われても、
寝入り悪くて無理だよ~~」
「そんなこと言われても寝る時間ないんだ…」
など、皆さんが寝不足に至った原因が様々であるように、
なかなか睡眠がとれない理由も様々ですよね💦
睡眠が原因のものに対して
睡眠なくして「根治」することは難しいですが、
一時的な症状の緩和や
(とはいえ、1か月に1回以下の施術で済むレベルまでもっていけるかと思います。)、
寝入りを良くすることは
鍼灸施術で施術可能です♪
鍼灸施術は、
乱れた自律神経を正しく整え、
しっかりと自然治癒力が働くように促せる施術です♪
睡眠不足は、負の連鎖に繋がりやすい物ですので、
負の連鎖から脱するきっかけにしていただけるといいかと思います♪
皆様のご来院を心よりお待ちしております♪
きき鍼灸院
院長 徳田麗早