夏が終わり、
寒暖差の激しい気候になってきましたが、
皆さんの手や足、お腹に冷えはありませんか?
冷えは東洋医学の世界では
時に「女性の敵」とされ、
痛みなどの身体の不調を悪化させる要因となります。
なぜ、冷えは悪者になるのでしょうか?
今回はその「なぜ」を書いていきたいと思います。
四季がある日本では、
必ず「冬」が存在するため、
冷えと向き合っていく時期が一定期間存在します。
「いつも冬だけ手足が少し冷える。」は、
単に冬の寒さが体に少し入ってきただけ、という可能性が高いですが、
「冬に手足の血色が変わるほど冷える」
「冬に手足の感覚がなくなる」
「お腹がキンキンになる」
「1年中冷える」
これらは、「冷え性」と言っていいでしょう。
冷えは、東洋医学の世界では下のような性質を持ちます。
・寒冷性 ― 冷えること
・吸引性 ― 冷えにより、気や血の流れを滞らせ、
「詰まっている場所(=コリ)」を発生させる。
・凝滞性 ― 痛みが生じやすい。
また冷えは、上記の性質により、
ぼやっとした痛みも凝り固めることが出来るので、
痛みを増幅させるという特徴もあります。
では、冷えは
具体的に身体にどのような影響を与えるのでしょうか?
女性で生理痛が辛い方はいらっしゃいませんか?
生理は、約3週間血を身体から溜めて、
1週間かけてそれを外へ排出するものです。
これに冷えが加わると、
排出前の血が下腹部で凝り固まり、凝縮され、
刺すような痛みとなっていきます。
生理前、生理始めの刺すような痛みは、
血の必要以上の滞りによるものなのです。
関節は、気や血がたくさん通る通り道です。
これが冷えによって
気も血も滞ってしまうと、
交通渋滞が起こることと同じような現象が起こます。
これが冷えの凝滞性により、
玉突き事故のようにギュッと必要以上に詰まってしまい
痛みもギュッと凝り固まってしまいます。
冷えが筋肉や臓腑へと入ってしまうと、
その筋肉や臓腑の機能が落ちてしまいます。
筋肉に関しては、
単純に凝り固まり、動きが悪くなります。
そのため、動いた時の痛みや筋肉のつる感覚に繋がります。
冷えによって悪化する、
下痢や便秘、頻尿、動悸、不眠、食欲低下など
これらは、冷えによって内臓に気や血がめぐらず、
機能が落ちてしまった結果の症状です。
そんな冷え性ですが、
これは鍼灸施術で改善が期待できます♪
これまで話したように、
それぞれの症状は、
気や血の流れが滞って、凝り固まって、
症状となってしまったものがほとんどです。
そのため、
当院の鍼灸施術では、
まずどこで滞りを起こしているのかを特定します。
そして、その場所がわかれば、
自然治癒力を鍼の力で高め、
患者様ご自身の力で滞りを解消できるよう、
お手伝いをします。
鍼灸施術は、
お身体の総合施術です。
1つの冷えが、
血流・経絡に沿って全身へ症状を運びます。
その症状が大きくなる前に、
鍼灸施術で、全身の冷えの改善・症状の解消
していきませんか?
皆様のご来院を心よりお待ちしております♪
きき鍼灸院
院長 徳田麗早