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喘息(気管支炎)の鍼灸施術【肺・自律神経・気との関係】

喘息(気管支炎)の鍼灸施術
【肺・自律神経・気との関係】



夏の季節は、梅雨前線や台風などを含む気圧の関係から

「喘息」

この疾患でお悩みの方が多くいらっしゃいます。



今回は、喘息についてご説明いたします。







肺と気管について



皆さんがご存じの通り、

肺は呼吸に関わる臓器です。

そして呼吸には、他にも複数の臓器が関係します。


気管 鼻から入ってきた空気の喉から肺までの通り道の名称。
 
 肋骨の中に存在し、肋骨内の80%を占めます。

気管支 1本の気管が左右の肺に入るために枝分かれした箇所以下の名称。




呼吸と自律神経の関係性



皆さんは、 「呼吸の深さ」 意識したことはありますか?



運動しているとき、呼吸が早くなるのはご存じかと思います。

反対に、寝ているときや落ち着いているときなどは、呼吸はゆっくりになります。



これには 自律神経 が深く関係しています。


自律神経の種類

交感神経ー体の興奮状態をつくる神経。
     運動時は大活躍。

副交感神経ー体がリラックスする状態をつくる神経。
      深い睡眠には欠かせない存在。



興奮状態にある時に働く交感神経が強い状態では、

人の体は「ゼーゼーハーハー」していることが多いので、

気管を太くし、空気をたくさん取り込めるようにしています



反対に、副交感神経が強く働いているリラックスしているときは、

さほど空気を必要としていないので、

気管を細くしています




喘息(気管支炎)の症状



喘息は、発作時に「ゼェゼェ」と音の鳴る呼吸と息苦しさが特徴です。


「ゼェゼェ」と鳴るので、交感神経が強く働いているときと思う方が多いかと思いますが、

ポイントは息苦しさ。



息が苦しくなるほど気管が異常に細くなっている状態なので、

副交感神経が強く働きすぎている
状態と言えます。


そのため、

睡眠に入る時や、リラックスができるタイミングで

悪化することが多いことがこの疾患の特徴です。




また、喫煙やアレルギーが原因で気管に炎症が起きてしまっても

気管が炎症により細くなってしまうので、

同じ症状が見られます





喘息(気管支炎)の鍼灸施術



喘息(気管支炎)では、

肺の動きが悪くなっている方が多いので、

肺の動きと連動する肋骨周りの筋肉が固くなり、

さらに呼吸しにくい悪循環が出来ている方が多いです。



喘息(気管支炎)の施術では、

まずこの肋骨周りの筋肉をほぐし、呼吸の行いやすい環境を作ります



そして、自律神経の調節がうまくできるよう、

ストレスやお仕事中などの日常生活の中に

それを阻害している原因があるかを突き止めてアプローチをしていきます。


そのため、

発作を起こさなくする根本的な予防ができるのが

鍼灸施術のメリットです。





喘息の他にも、各疾患と鍼灸施術の関連について、

今後も投稿していきます♪



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院長 徳田麗早